専門的ケア・リハビリprofessional care・rehabilitation

専門疾患・対応医療行為Specialized diseases and corresponding medical procedures

「ながおの郷/ひいの邱」では、看護師(訪問看護師)が24時間体制で常駐しております。
医療依存度の高い方も積極的にお受け入れさせていただきます。

受け入れ専門疾患

  • ●がん(末期)
  • ●重症筋無力症
  • ●多発性硬化症
  • ●多系統委縮症
  • ●進行性筋ジストロフィー
  • ●筋委縮性側索硬化症(ALS)
  • ●後天性免疫不全症候群
  • ●ハンチントン病
  • ●脊髄性筋萎縮症
  • ●シャイ・ドレーガー症候群
  • ●慢性炎症性脱髄性多発神経炎
  • ●副腎白質ジストロフィー
  • ●病態の急性憎悪時や褥瘡Ⅲ度以上・気管カニューレの場合
  • ●パーキンソン病
  • ●頸髄損傷
  • ●進行性核上皮麻痺
  • ●線条体黒質変性症
  • ●亜急性硬化性全脳炎
  • ●大脳皮質基底核変性症
  • ●脊髄小脳変性症
  • ●スモン
  • ●オリーブ橋小脳萎縮症
  • ●球脊髄性筋萎縮症
  • ●プリオン病
  • ●ライソゾーム病
  • ●人工呼吸器の方

対応可能な医療機器、医療処置

  • ●人工呼吸器装着の方
  • ●気管カニューレ挿入の方
  • ●酸素使用の方
  • ●吸引の頻回な方
  • ●点滴管理(末梢点滴、CVポート挿入している)
  • ●経管栄養管理の必要な方(胃ろう・腸瘻等)*経鼻経管栄養の方は施設にて交換できます。
  • ●血糖測定、インシュリン注射の必要な方
  • ●毎日処置の必要な方(褥瘡・創傷処置)
  • ●導尿が1日複数回必要な方
  • ●膀胱留置カテーテル、腎瘻、膀胱瘻の方
  • ●ストマ管理が必要な方
  • ●ターミナルケアの必要な方
  • ●認知症(精神薬剤コントロール必要な方)

NICEでのあきらめないリハビリRehab without giving up

NICEではリハビリ5職種のスタッフがリハビリを行います。

  • 理学療法士

  • 作業療法士

  • 言語聴覚士

  • 鍼灸あん摩師圧師

  • リハビリテーション
    看護師

NICEでのリハビリ体制|理学療法士Rehabilitation system at NICE

理学療法士の基本的な役割
① 立つ、歩く、曲げる、伸ばす を基本とした関節可動域の維持や関節拘縮予防、筋力の維持など基本動作を中心に訓練します。
② 歩行練習や階段昇降は共有スペースや施設周囲を散歩しながら行います。
③ 直接的な目的は運動機能の回復訓練に留まらず、ADLの改善を図り最終的にはQOL向上を目指します。
④ 運動動作の専門性を生かし、福祉用具の適用相談や介護援助相談も行っております。
要支援の方への介護予防における理学療法士の役割
介護予防では、機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく、生活環境の調整や、地域の中に生きがい・役割をもって生活できるような居場所と出番つくり等、高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めたバランスのとれたアプローチが重要とされています。
⇒理学療法士には、地域において自立支援に資する取り組みを提案することが求められています。
自立支援を目的としたリハビリ
自分の足でトイレに行く、移動する等、五体満足の人が当たり前に出来ることが加齢や病気に伴ってできなくなります。
自立支援の考え方では『残存機能を最大限活用する』ことで、生活機能の向上に努めます。

NICEでのリハビリ体制|作業療法士Rehabilitation system at NICE

作業療法士の基本的な役割
  1. 身体障害の作業療法
    • *病気や事故のため身体に障害を負った方々に対し、今後生活していくための問題を的確に評価し、いろいろな作業活動を用いて治療を行います。 また障害があっても今ある機能を最大限活用し、食事・整容・更衣・入浴・排泄訓練などADLの向上訓練や家事動作、仕事への復帰を目指した訓練を行います。 更に、在宅の障害者やその家族の方々が生活しやすいように援助を行います。予防的な視点では廃用症候群による褥瘡や体力低下、二次合併症の予防します。
  2. 発達障害の作業療法
    • *発達時期に障害を受けたこと対して、遊びを中心としたいろいろな作業活動を利用して、 個々の発達課題(運動機能、日常生活技能、学習基礎能力、心理社会的発達など)や現在、将来にわたる生活を考慮した治療を行います。
  3. 精神障害の作業療法
    • *精神疾患により生活に障害をもった方々に対し、個別あるいは他の人たちとの関わりや、 具体的・現実的な作業活動(遊び、創作的なものから日常生活に関連するものまで)を利用し、精神機能の向上、対人関係能力の改善、 作業能力の改善などをはかり、その人にとってのより良い生活が送れるように援助を行います。コミュニケーション能力の低い方には「思いを伝える」ということと、「自分の意思をはっきりと示す」という視点で日常生活に付随したコミュニケーション方法を一緒に考え上手に相手に伝えるということをトレーニングいたします。
  4. 老年期障害の作業療法
    • *さまざまな疾患や諸機能の低下をもつ老人に対して、いろいろな作業活動を用いて治療、訓練を行います。 また、老化などによって生じる生きがいや役割の喪失、引きこもりなどの心理的・社会的な問題に対しても、個々の老人のおかれた環境の中で、 より主体的な生活ができるように指導、援助を行います。 認知症の方への認知機能訓練を通し、少しでも認知症進行を防ぎ、正しく認知症の状態を理解した上で援助方法を選択していきます。

NICEでのリハビリ体制|鍼灸あん摩師圧師Rehabilitation system at NICE

鍼灸あん摩師圧師の基本的な役割

あん摩マッサージ指圧師は、肩こりや腰痛などの不調を、3つの手技で血行促進などの改善を図る仕事です。3つの手技はどれもが「押す・さする・さする・もむ」といった手技で、器具を使わない点で共通しています。

  • あん摩

    原則心臓から離れるように施術する「遠心性」を用いる
    気血の流れを良くする効果がある

  • マッサージ

    直接皮膚に触れ施術する
    心臓に向かって施術する「求心性」を用いる
    血流やリンパの流れを促進する

  • 指圧

    原則心臓から離れるように施術する「遠心性」を用いる
    ツボを集中的に刺激する
    自然治癒力を促進させる

通所介護(デイサービス)でのリハビリRehabilitation in day care

通所介護(デイサービス)は、要介護者・要支援者の心身機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために行う介護保険の居宅サービスです。

加齢や疾病による身体機能の低下は、外出機会の減少につながり、活動性の低下が更なる状態の悪化を引き起こしかねません。日常での運動習慣を持つことで、この悪循環を防止することが大切です。

要支援・要介護状態になった方に対して、筋力・体力低下の改善などから一人で安心して外出できるよう歩行機能の向上など利用者個人の目標を設定し、心身機能の改善や日常生活の自立に向けた支援を行います。
当施設では半日型通所介護でのリハビリを提供しています。

リハビリの内容と特徴
  • 【専門職によるリハビリの提供】

    理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が心身機能や生活状況を評価し目標やプログラムを作成します。

  • 【定期的な評価】

    専門職により定期的に評価を行い、心身機能や日常生活の状況を把握します。適宜評価結果をご説明いたします。

  • 【自主トレーニングの提供】

    ご利用者様の状況を踏まえ自宅での自主トレーニングメニューを作成します。

  • 【各種リハビリを中心とした短時間の訓練】

    80分の時間でマシントレーニングを中心とした運動プログラムを行います。食事や入浴はございません。

リハビリの流れ(1クール例)
  • バイタルチェック

    血圧や体温等健康チェックをします。

  • 準備体操

    利用者様全員で準備体操を行います。

  • マシントレーニング

    負荷や回数調整を個別に行い運動をしていただきます。

  • 個別訓練

    状況に応じ個別に対応することもあります(短期集中個別リハビリ加算など)。

  • 自主トレ

    自宅でのトレーニングも指導いたします。自宅でのトレーニングも指導いたします。

       

訪問看護でのリハビリRehabilitation with visiting nursing care

がん・難病患者様で心身の状態によりデイサービス等に行くことができず、自宅・居室でのリハビリが必要な要介護者・要支援者に対し、訪問看護でのリハビリテーションを活用し、その利用者の居宅において心身機能の維持回復を図り、日常生活を助けるために行う介護保険のサービスです。

自宅や居室での活動性の低下や外出機会の減少は身体機能の低下に繋がり、更なる活動性の低下を招きかねません。自立的・活動的な日常を送り、この悪循環を予防することが大切です。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・鍼灸あん摩師圧師による身体機能評価を元にご利用者様の目的に合った身体機能訓練や家事などの実動作訓練、屋外歩行訓練などを行うことで、安全で活動的な生活を送りながら、活動範囲を更に拡大していく事を目指します。

リハビリの内容と特徴
  • 【主治医の診察】

    往診医の診察の下で訪問看護でのリハビリテーションが必要な方は訪問看護指示書が発行され、適切な目標を設定しリハビリテーションを提供します。鍼灸あん摩では医師の同意書の元、マッサージ、変形徒手という必要な部位の施術の明確化がされます。

  • 【専門職によるリハビリの提供】

    理学療法士や作業療法士・言語聴覚士が心身機能や生活状況を評価しプログラムを作成します。運動プログラムや日常生活の指導も併せて行います。

  • 【屋外活動の支援】

    訪問看護のリハビリテーションでは屋内のリハビリにとどまらず、公共交通機関の利用や買い物など屋外活動への支援、指導などを必要に応じて行います。

  • 【日常生活動作の支援】

    自宅での日常生活をより円滑に行えるように動作訓練や指導などを行います。

リハビリの流れ(1例)
  • バイタルチェック

    血圧や体温等健康チェックをします。

  • 運動療法

    自宅での動作に必要な能力向上の為、状態に合わせた運動療法を行います。

  • 野外歩行訓練、公共交通機関利用訓練

    生活範囲の拡大に向け野外歩行訓練や公共交通機関利用訓練などを行います。

  • 自主トレ指導

    自宅での環境に即したトレーニングも指導いたします。

  • 生活活動訓練、日常生活動作訓練・指導

    生活の中で必要な動作訓練や動作及び介助指導などを行います。

NICEの治療・ケアに関する意思決定の支援Support for decision-making regarding treatment and care

意思決定とは、一定の目的を達成するために、複数の代替手段の中から1つの選択をすることによって行動方針を決めることを指します。医療者・介護者が御本人様の「意思」を尊重して意思決定を支援するためには、治療や療養生活にまつわる本人様の≪考え≫≪想い≫≪価値観≫を大切にする必要があります。

受け入れ専門疾患

  • *病気に罹患しているということを認めることが難しい
  • *提供された情報を理解していない
  • *医療従事者からの説明を聞くには不安が強すぎる
  • *自ら意思決定をすることを希望していない
  • *自ら意思決定をすることへの希望が強い
  • *十分な情報を得ずに意思決定しようとしている
  • *本人様は診察というより、むしろ確実な治療を受けることを希望している
  • *過剰な情報を持っている
  • *様々な専門家から矛盾する提案を受けている
  • *有益ではないとされている治療を希望されている
  • *有益だとされている治療を拒否している
  • *御本人と医療従事者の間に文化(価値観)の違いがある
  • *御家族が御本人のこれまでの意思決定プロセスを覆してしまう

本人様の治療に関する意思決定促進因子

  • *医師・看護師・介護士等への信頼がある
  • *往診時に同席している
  • *治療選択において御本人が自分で意思決定をすることを希望している
  • *自分で意思決定するという気持ちが準備できている
  • *病気や治療について十分に理解している

御家族間・御親族間の治療に関する意思決定阻害因子

  • *御親族間で治療に関する意思決定促進者が決定されていない
  • *御親族間でバラバラな治療の方向性や希望を出し、治療決定が遅延してしまう。および治療が開始できない

医療従事者およびシステムの治療に関する意思決定阻害因子

  • *最初の診察時に治療に関する十分な情報がない
  • *御本人と過ごす時間が十分にない
  • *御本人にあった治療スケジュールを立てる(選択肢の枠組み作り)ことの難しさを経験している

医療従事者およびシステムの治療に関する意思決定促進因子

  • *医療従事者が御本人の嗜好や価値観に合わせて話し合う姿勢で関わる
  • *御本人が自分には何が重要であるかを明確にするサポートを行う
  • *診察前、診察後に患者に必要な情報を提供する人がいる
  • *意思決定について説明しているパンフレットを御本人に提供する(御本人の役割について)
  • *インフォームドコンセントの場面には、御本人と医師以外の第三者(看護師等)を同席させる
  • *可能な治療の選択肢について書面による情報を提供する
  • *緩和ケアチーム、在宅医など協働することができる
  • *治療における意思決定について電話によるフォローアップを行う

治療に関する意思決定支援ガイドの4ステップ

  1. ①意思決定を明確にする
  2. ②意思決定を探る
  3. ③自分の意思決定
    のニーズ(準備状態)
    を見極める
  4. ④ニーズを基に
    次のステップを計画する

意思決定支援のプロセスにおける評価指標

  1. ニーズをアセスメントする

    • *意思決定のプロセスの、どの段階にいるのか確認できているか
    • *御本人が理解している知識や情報は十分であるのか
  2. 意思決定のニーズを要約する

    • *御本人の価値観、望んでいる状況について確認できているか
    • *真の意思決定ニーズを焦点化することができているか
  3. 意思決定の支援を提供する

    • *御本人が必要なリソース(医師、家族、友人、情報など)にアクセスすることができているか
    • *リソースが活用できていない場合には、その原因について把握し、解決策を見出すことができているか
  4. 行動を促進する

    • *御本人が意思決定に向けて行動することができているか
    • *行動が途中で行き詰まっている場合には、その原因について把握し、解決策を見出すことができているか
  5. 将来的な意思決定のために学習することを促進する

    • *御本人が、将来的に繰り返し意思決定が必要な場面に遭遇することに備えることができているか
    • *そのために必要なサポートが受けられているか