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がん・難病患者様への酸素管理方法
病院では当たり前に行われている酸素管理。
酸素管理は大きく分けて3つの分類になります。

一つ目は自分の肺の機能を使った酸素管理。これは一般的な経鼻やマスクタイプの酸素管理です。
自分で吸って、はいてができる方がこの酸素管理を行います。
もう一つは人工呼吸器タイプのマスク型酸素管理です。
こちらはNPPV(Bipap)とも言ったりしますが呼吸器の圧を利用したタイプのマスク型人工呼吸器。
鼻と口を覆うものや顔全体を覆うフルフェイスタイプがあります。
最後は気管切開をして人工呼吸器を装着し呼吸管理をするパターンです。
それぞれにはメリットデメリットがやはりあります。
最初の経鼻カニューレやマスクタイプは酸素の器械の上下流量が決まっているため、上限まで酸素を
流しても呼吸状態が改善しなければそこが寿命となります。
NPPV(Bipap)は主に呼吸器系の難病(ALSや進行性筋ジストロフィー)やCOPDなどの呼吸系の疾患の
方が対応となり誰でも使用するものではありません。
身体的な侵襲は少ないですが、強制的な換気がされるため、使用し始めの頃は息苦しかったり、自分の
呼吸と合わないことで苦しさを感じることもあります。
最期の気管切開を用いた酸素管理は気管切開を行う侵襲があります。しかし確実な呼吸管理ができます。一般的には延命処置の一つとして考えられたりしますが、命を守る、つなぐための管理でもあり得ます。
がん難病患者、高齢者のすべての方が最終は酸素管理が必要となります。
最終酸素管理をどうしていくかを決めていくことはとても大切なことであり、命を考えていく上でも
必須事項となります。
分からないからとりあえずやっておくでは命の考え方、QOLの考え方にもすこし意味が違ってきます。
NICEでは最終栄養管理に加え、最終酸素管理に関しても利用者様、家族ともしっかりと取り決めをし、
望む管理ができるような体制を築いていきます。
ご不明な場合にはまずは看護師にお問合せください。