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2024-09-06

パーキンソン病とヤール分類

福岡市でがん難病専門緩和ケア施設(ホスピス専門)の住宅型有料老人ホーム ひいの邱 と サービス付高齢者向け住宅 ながおの郷 を運営しております株式会社NICEとグループホーム ひいの郷 を運営しております有限会社エス・エイチ・シーです。

今回はパーキンソン病のウェアリングオフについて書いていきます。今後もNICEではパーキンソン病患者様を積極的にお受入れしていきます。

パーキンソン病は、症状が徐々に進行していく病気ですが、病気の進行速度はそれぞれの人によって異なります。 パーキンソン病の進行度を示す指標として、「Hoehn & Yahr(ホーン・ヤール)の重症度分類」と「生活機能障害度分類」が広く用いられます。

ホーン・ヤールの分類と改訂版の違いについて

ホーン・ヤールの分類については1967年に「Neurology」という神経学の雑誌に“Melvin Yahr”と“Margaret Hoehn”が発表したものが最初のようです。
最初はステージ1~5の5段階でしたが、その後改定が加わり、ステージ1.5と2.5が追加された7段階の改訂版が用いられることもあります。

ステージホーン・ヤールの分類改訂版
1一側性の障害がないor軽微一側性の障害のみ
1.5 一側性の障害+体幹障害
2両側性の障害・姿勢保持障害なし両側性の障害・姿勢保持障害なし
2.5 軽度両側性障害・後方突進症状あるも立ち直り可能
3軽~中等度両側性障害+平衡障害軽~中等度両側性障害+平衡障害
4重度両側性障害+平衡障害・歩行は可能重度両側性障害+平衡障害・歩行は可能
5車いす、寝たきりの状態車いす、寝たきりの状態


Hoehn&Yahrの重症度Ⅰ~Ⅱのリハビリ
Yahr分類Ⅰ~Ⅱでは運動症状は軽度であるため、薬物治療にて症状がコントロールされていることが多いでしょう。
日常生活動作や入院生活に介助を必要とすることはほとんどなく、身辺動作は自立期にあります。
そのためこの時期に積極的な理学療法の対象になっていないのが現状でしょう。
この病期では理学療法の目標は、健康増進と心肺機能や筋力、筋伸張性の維持、日常生活動作場面での無動への対応、転倒予防と活動量増加の取り組み、社会生活の継続になります。
この時期であれば自分でホームエクササイズをやることは可能なため、その指導が重要になってきます。


Hoehn&Yahrの重症度Ⅲ~Ⅳのリハビリ
Yahrの分類Ⅲ~Ⅳでは、疾患から由来する症状から、長期間の服薬による副作用の影響、二次的要因による症状など、複合的にもたらされる症状のすべてを考慮する必要があります。
この時期では特にすくみ足などの症状がでやすくなっているため、転倒に十分に注意するひつようがあるし、症状も一日のなかで程度に変動がみられ日常生活に与える影響が大きいです
 
評価・治療を行っていきますが、その際には服薬などの理学療法士がアプローチしても変化が期待できない部分と、また期待できる部分を明確にしておくことが、治療プログラムの立案にも必要になってきます。
 
筋力低下や関節可動域制限など二次的要因による症状や、バランス障害や歩行障害などの複合的要因による症状はリハビリテーションにより改善は可能になります。




Hoehn & Yahrと生活機能障害度の関連性

Hoehn & Yahr  重症度分類と生活機能障害度のステージはそれぞれ関連性があります。

これは、片方のステージが評価できればもう一方のステージも必然的に決定するということを示しています。

以下にそれぞれの対応を掲載します。左がHoehn&Yahr重症度分類、右が生活機能障害度です。

Hoehn & Yahrの分類と生活機能障害度の関係

ステージⅠとⅡ = Ⅰ度

ステージⅢとⅣ = Ⅱ度

ステージⅤ   = Ⅲ度





《 ひいの邱・ながおの郷でお受け入れしている入居対象疾患 》

●がん(末期) ●重症筋無力症 ●多発性硬化症 ●多系統委縮症 ●進行性筋ジストロフィー 
●筋委縮性側索硬化症(ALS) ●後天性免疫不全症候群 ●ハンチントン病 ●脊髄性筋萎縮症
●シャイ・ドレーガー症候群  ●慢性炎症性脱髄性多発神経炎 ●副腎白質ジストロフィー
●パーキンソン病  ●頸髄損傷  ●進行性核上皮麻痺  ●線条体黒質変性症 ●亜急性硬化性全脳炎 
●大脳皮質基底核変性症  ●脊髄小脳変性症  ●スモン  ●オリーブ橋小脳萎縮症
●球脊髄性筋萎縮症  ●プリオン病  ●ライソゾーム病  ●人工呼吸器の方 
●気管カニューレの方

《 ひいの邱 》 ホスピスでホスピスで最期までお看取りができる施設になります。
形態:住宅型有料老人ホーム(デイサービスあり)
福岡市城南区樋井川4丁目9番15号

《 ながおの郷 》 ホスピスで最期までお看取りができる施設になります。
形態:サービス付高齢者向け住宅(デイサービスあり)
福岡市城南区樋井川4丁目4番21号


《職員募集》
緩和ケアを一緒にしたい、想いのあるケアをしたい仲間を募集中!!
現在100名以上の職員が共に働いています。

【看護師】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)
②夜勤専従看護師:16時~翌10時 もしくは 18時~翌10時)(2時間休憩)


【介護士】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)
②夜勤専従看護師:16時~翌10時 もしくは 18時~翌10時)(2時間休憩)

1度:日常生活、通院にほとんど介助を要さない

2度:日常生活に介助を要する

【事務職】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)