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2024-08-25

パーキンソン病を知る② 薬剤編  緩和ケア専門施設(ホスピス)  

福岡市でがん難病専門緩和ケア施設(ホスピス専門)の住宅型有料老人ホーム ひいの邱 と サービス付高齢者向け住宅 ながおの郷 を運営しております株式会社NICEとグループホーム ひいの郷 を運営しております有限会社エス・エイチ・シーです。

今回はパーキンソン病の薬剤と注意点について書いていきます。今後もNICEではパーキンソン病患者様を積極的にお受入れしていきます。


パーキンソン病で使われる主な薬剤一覧

L-ドパエルドパ、レボドパなどと呼ばれ、パーキンソン病治療の柱となる飲み薬です。脳内でドパミンに変化して、不足しているドパミンを補充する薬です。
ドパミン受容体作動薬脳内でドパミンを受け取る側(受容体)に刺激を与えて、ドパミンが出たのと同じ状態にする薬です。効果が長く持続するのが特徴です。日本のガイドラインでは、70歳未満で認知症を発症していない場合、特に症状の早期改善が必要ない場合にはドパミン受容体作動薬から開始する治療法が推奨されています。飲み薬の他に24時間効果が持続する貼り薬もあります。
MAO-B 阻害薬マオビー阻害薬と呼ばれ、ドパミンの効き目を長くする役割を果たします。
COMT阻害薬コムト阻害薬と呼ばれ、L-ドパが効率よく脳に届くようにします。
アデノシン
受容体拮抗薬
アデノシンはドパミンとバランスをとって作用している神経伝達物質の一つです。パーキンソン病ではドパミンの作用が弱くなるため、相対的にアデノシンの作用が強くなり、神経のバランスが崩れ、さまざまな症状が出てきます。
アデノシン受容体拮抗薬は、アデノシンとドパミンのバランスを調整して、症状を改善します。
抗コリン薬ドパミンと同じ神経伝達物質にアセチルコリンがあります。ドパミンとアセチルコリンはうまくバランスを取りながら脳内で働いていますが、パーキンソン病ではこのバランスが崩れ、さまざまな症状が出てきます。抗コリン薬は、アセチルコリンとドパミンのバランスを保ちます。
ドパミン放出促進薬ドパミンを出す神経細胞を刺激して、ドパミンが出るのを促す薬です。使用されずに残ったドパミンを回収して再利用できるようにする働きもあります。
L-ドパ賦活薬体内でドパミンが作られるのを促進したり、ドパミンの効果をなくしてしまう成分を排除することにより、脳内のドパミンを増やします。
ノルアドレナリン
補充薬
ノルアドレナリンは、ドパミンと同じ神経伝達物質で、ノルアドレナリンの不足によっても、パーキンソン病の症状が出やすくなるため、ノルアドレナリンを補充するために使われます。


お薬を飲み始めた時にみられる副作用

パーキンソン病のお薬を飲み始めた時に起こりやすい副作用です。このような症状があらわれた場合には、主治医へ連絡してください。

  • 胃腸の症状
    吐き気や食欲不振、便秘などの症状があらわれることがあります。症状によって、吐き気止めや便秘薬での対処が可能です。
  • 眠気
    お薬によって眠気が出たり、突然寝てしまう副作用があります。
  • 立ちくらみ
    立ちくらみが副作用としてあらわれることがあります。立ち上がるときには、ゆっくり立ち上がることを心がけましょう。症状が強い場合には、立ちくらみを防ぐお薬での対処が可能です。

長期間お薬を飲み続けた時にみられやすい副作用

パーキンソン病のお薬を長期間継続していると、特有の副作用がでることがあります。このような症状があらわれた場合には、主治医へ連絡してください。

ドパミン調節異常症候群
お薬の副作用で、衝動的な買い物をしたり、ギャンブルに依存したり、性行動が抑えられなくなるなどの症状がでてくることがあります。お薬の量や種類を変更することで症状を抑えられる場合もあります。
このような様子があらわれた時には、恥ずかしがらずに主治医に相談しましょう。

幻覚
パーキンソン病では病気やお薬によって幻覚を見ることがあります。お薬の種類を変更したり、量を減らしたりすることで治まります

むくみ
足にむくみが出ることがあります。お薬の種類を変更するなどの対処をします



お薬を飲んでいても注意すべき症状

ジスキネジア
お薬が効きすぎて手足が勝手に動いてしまう現象です。お薬の量や種類

ウェアリング・オフ現象
パーキンソン病治療の柱となるお薬であるL-ドパが効いている時間が短くなる現象で、1日の中で症状がよくなる時間帯や悪くなる時間帯が出てきます。
L-ドパの量や飲む回数を調整する、または他のお薬を追加するとウェアリング・オフ現象が改善することがあります。

オン・オフ現象
お薬の効果が突然なくなり、動けなくなってしまったり、効果が突然あらわれて、急に動けるようになる現象です。お薬の追加や変更などによりオン・オフ現象が改善することがあります。



《 ひいの邱・ながおの郷でお受け入れしている入居対象疾患 》

●がん(末期) ●重症筋無力症 ●多発性硬化症 ●多系統委縮症 ●進行性筋ジストロフィー 
●筋委縮性側索硬化症(ALS) ●後天性免疫不全症候群 ●ハンチントン病 ●脊髄性筋萎縮症
●シャイ・ドレーガー症候群  ●慢性炎症性脱髄性多発神経炎 ●副腎白質ジストロフィー
●パーキンソン病  ●頸髄損傷  ●進行性核上皮麻痺  ●線条体黒質変性症 ●亜急性硬化性全脳炎 
●大脳皮質基底核変性症  ●脊髄小脳変性症  ●スモン  ●オリーブ橋小脳萎縮症
●球脊髄性筋萎縮症  ●プリオン病  ●ライソゾーム病  ●人工呼吸器の方 
●気管カニューレの方

《 ひいの邱 》 ホスピスでホスピスで最期までお看取りができる施設になります。
形態:住宅型有料老人ホーム(デイサービスあり)
福岡市城南区樋井川4丁目9番15号

《 ながおの郷 》 ホスピスで最期までお看取りができる施設になります。
形態:サービス付高齢者向け住宅(デイサービスあり)
福岡市城南区樋井川4丁目4番21号


《職員募集》
緩和ケアを一緒にしたい、想いのあるケアをしたい仲間を募集中!!
現在100名以上の職員が共に働いています。

【看護師】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)
②夜勤専従看護師:16時~翌10時 もしくは 18時~翌10時)(2時間休憩)


【介護士】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)
②夜勤専従看護師:16時~翌10時 もしくは 18時~翌10時)(2時間休憩)

【事務職】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)