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リハビリが神経難病に対してどのような影響を与えることができるのか?
福岡市でがん難病専門緩和ケア施設の住宅型有料老人ホーム ひいの邱 と
サービス付高齢者向け住宅 ながおの郷 を運営しております株式会社NICE
とグループホーム ひいの郷 を運営しております有限会社エス・エイチ・シーです。
今回はリハビリが神経難病に対してどのような影響を与えることができるのか?
について書いていきます。
まず初めに難病は「原因不明、治療法が未確立で、後遺症を残す恐れがあります。
また経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家庭の負担が大きく、また精神的にも負担の大きな疾病」と説明されています。
医療費助成政策対象の指定難病は341疾患あり、そのうち神経系の指定難病は79疾患で全体の1/4強を占めています。
神経難病とは、明確な原因や治療法が分かっていない病気のことをいいます。
主な病気は、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症、重症筋無力症、脊髄筋萎縮症、
進行性核上性麻痺、多発性硬化症などです。
神経難病の理学療法を考える際に、一次性機能障害と二次性機能障害を分けて考えることが重要です。
次性機能障害は疾患に直接起因する機能障害であり、難病という疾患の性質から改善することは困難ですが、
一次性障害を持ちながら生活する中で形成される二次性機能障害は理学療法士によって改善や予防ができる可能性があります。
二次障害には筋力低下、関節可動域制限や変形、局所的な力学的ストレスによる疼痛の発生と不適切な運動パターンの学習や身体イメージの歪みなどの神経系に関する障害があります。
これらが、一次性機能障害を助長したり、二次性機能障害の発生や憎悪に繋がったりして、複合的な機能障害や活動制限となって表れているのが難病患者の生涯像だと考えられます。
つまり神経難病に理学療法では廃用予防とともに二次性機能障害やそれに起因する活動制限の発生予防やその改善を図ることが重要になります。
先ほどお伝えした通り神経難病は完治することが難しいため、継続的且つ長期的なリハビリテーションが必要となることが多い傾向にあります。
文 理学療法士 中西