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2024-07-19

髄膜腫について知る① 緩和ケア専門施設(ホスピス)

福岡市でがん難病専門緩和ケア施設(ホスピス専門)の住宅型有料老人ホーム ひいの邱 と サービス付高齢者向け住宅 ながおの郷 を運営しております株式会社NICEとグループホーム ひいの郷 を運営しております有限会社エス・エイチ・シーです。

今回は髄膜腫について書いていきます。今後がん難病施設を運営するNICEでも積極的に髄膜腫の利用者様をお受入れしていきます。

髄膜腫は原発性脳腫瘍(がんの転移でない脳腫瘍)のうち最も頻度の高いものです。ゆっくり大きくなるので無症状であることも多く、脳ドック検査などで偶然発見される脳腫瘍の半数が髄膜腫であるといわれています。
髄膜腫は、そのほとんどが良性(WHO分類のGrade1に相当)です。しかし、一部に細胞分裂が速いやや悪性のものが存在しますので、注意が必要です。
腫瘍は硬膜に付着しながら放射状に成長し、発生母地となるくも膜細胞があれば頭蓋内のどこからでも発生しますが、前頭部の円蓋部に発生することが最も多いです。

髄膜腫の症状

脳の周りのあらゆる場所に発生するため、圧迫する脳の部位により様々な症状を呈します。頭痛、麻痺(力が入りにくくなる、歩けなくなる)、感覚異常(手足のしびれ等)、失語(言葉が理解できなくなる、しゃべれなくなる)、視野視力障害(物が見えにくくなる)、眼球運動障害(物が二重に見える)、難聴(聞こえが悪くなる)、眩暈、嚥下障害(飲み込みにくくなる、むせる)、嗄声(声がかれる)、てんかん発作(痙攣等)などの局所症状や、頭痛、嘔吐、意識障害等の頭蓋内圧亢進症状(腫瘍により脳の圧が上昇することにより起きる症状)などがあります。

診断

CT、MRI

CT(コンピュータ断層撮影:X線を利用)やMRI(核磁気共鳴影像法:磁気を利用)による脳の断層画像でほとんど診断がつきます。しかし、他にも鑑別しなければならない病気があり最終的な確定診断は手術によって摘出した腫瘍を顕微鏡検査(病理検査)することでなされます。

脳血管撮影

脳血管撮影(のうけっかんさつえい)では髄膜腫を栄養する血管の状態や正常の脳血管の状態を知ることが出来ます。診断に役立つだけでなく、手術を行う上で重要な情報が得られます。

病理診断

病理診断は摘出された腫瘍に対して行われ、腫瘍の種類・悪性度がわかります。これが確定診断となり、手術後に他の治療が必要か判断されます。

治療

治療の基本は手術で腫瘍をすべて取り除くことです。しかし、発生した場所によってはすべてを摘出することが困難なことがあり、そのような場合には術後に放射線療法を必要とすることがあります。
手術の合併症として脳内出血、脳浮腫、脳の正常血管の損傷による脳梗塞、脳損傷、腫瘍内出血、感染、使用される薬剤に対する過敏症などがあげられます。また、今まで体に潜んでいた病気が手術をきっかけに発症することもあります。
髄膜腫は発生した場所によっては痙攣発作を起こしやすく、腫瘍を摘出しても痙攣の可能性があるため抗痙攣剤の内服を続けることが必要な場合があります。


手術以外の治療法としてガンマナイフという放射線治療があります。コンピュータで計算し局所に放射線を集中させる方法で、腫瘍の大きさが約3cm以下の場合が適応です。1回の照射ですむのが特徴ですが、腫瘍に神経などが近接する場合にその神経の麻痺をきたす合併症や、まれですが長期間経ったあとで放射線誘導性の脳腫瘍が出来ることも知られています。


《 ひいの邱・ながおの郷でお受け入れしている入居対象疾患 》

●がん(末期) ●重症筋無力症 ●多発性硬化症 ●多系統委縮症 ●進行性筋ジストロフィー 
●筋委縮性側索硬化症(ALS) ●後天性免疫不全症候群 ●ハンチントン病 ●脊髄性筋萎縮症
●シャイ・ドレーガー症候群  ●慢性炎症性脱髄性多発神経炎 ●副腎白質ジストロフィー
●パーキンソン病  ●頸髄損傷  ●進行性核上皮麻痺  ●線条体黒質変性症 ●亜急性硬化性全脳炎 
●大脳皮質基底核変性症  ●脊髄小脳変性症  ●スモン  ●オリーブ橋小脳萎縮症
●球脊髄性筋萎縮症  ●プリオン病  ●ライソゾーム病  ●人工呼吸器の方 
●気管カニューレの方

《 ひいの邱 》 ホスピスで最期までお看取りができる施設になります。
形態:住宅型有料老人ホーム(デイサービスあり)
福岡市城南区樋井川4丁目9番15号

《 ながおの郷 》 ホスピスで最期までお看取りができる施設になります。
形態:サービス付高齢者向け住宅(デイサービスあり)
福岡市城南区樋井川4丁目4番21号


《職員募集》
緩和ケアを一緒にしたい、想いのあるケアをしたい仲間を募集中!!
現在100名以上の職員が共に働いています。

【看護師】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)
②夜勤専従看護師:16時~翌10時 もしくは 18時~翌10時)(2時間休憩)


【介護士】
①日勤ができる方:常勤・非常勤(9時~18時 時間応相談)
②夜勤専従看護師:16時~翌10時 もしくは 18時~翌10時)(2時間休憩)