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NICEでの治療の方向性に関しての確認の考え方
NICEでは看護師が24時間常駐していることで様々な医療行為が可能となっております。
しかしすべてのがん難病患者様や高齢の入居者様がすべての治療をした方が良いとは別問題となります。
NICEでは入居時に今後の治療の方向性に関しての確認を必ず行ってまいります。
これから先、どのような状態が考えうるかという視点の元、大きな視点で2つほど確認をしていきます。
1つ目は
◆巡視時・訪室時に心肺停止状態、明らかに組成不可能な状態を発見した時
①施設内で出来る限りの蘇生治療を希望し、救急搬送を希望します。
②心肺蘇生は行わず、施設内で自然なままで看取りを希望します。
これは蘇生をするかしないかという視点です。実際には心肺停止状態を発見して蘇生をしても3分以内でないとかなりの確率で蘇生はできません。
心臓マッサージと人工呼吸を行った場合、顕著な身体的な侵襲はあり、胸骨や肋骨の骨折、胸部の変形が認められます。
一番大切なことは本当に理解をして蘇生を希望する、希望しないを選択しているかということです。
よくわからないからやってほしい、やらなくていいでは後で後悔をしてしまいます。
正しい情報をや知識を持って判断をしていく必要があります。
2つ目は
◆徐々に状態が悪化するような状態、急な状態変化の可能性がある場合
①医師の判断にて御家族と時期を相談し、病院での治療や入院を希望します。
②入院は希望せず、施設で出来る限りの治療や処置を希望します。
状態悪化・変化があったとしても入院は希望せず、施設内でできる治療・処置・緩和ケアを希望し
す。
心肺停止時には1次救命処置・心肺蘇生(人工呼吸・心臓マッサージ・AED)は希望しません。
施設で、看取りを希望します。
【施設で可能な治療例】
・点滴管理(中心静脈注射・持続末梢点滴<抗生剤点滴含む>)
・酸素療法(経鼻カニューレ、酸素マスクまで)
・経管栄養(MG・胃ろうに伴う栄養・水分補給) ⇒ 元々実施している場合のみ継続します。
・疼痛緩和・苦痛緩和、対症療法
NICEでは緩和ケア専門であり最終お看取りまで実施できる施設となります。
多くの方が積極的な治療をしない苦痛を取り除くケアや治療を望まれております。
しかし、ここで大切なことはNICEでは気持ちが変わることは全く問題ありませんと
お話を常にします。
やらないと決めたことをやるへの変更。やると決めていたことをやらないへの変更等。
治療の方向性へのお気持ちがいかようにも変化した場合には遠慮なくお伝えいただき、主治医とも
共有し緩和ケアを実施しますのでご安心ください。